Photog by Peter Vidani
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"ダーガーの死後、家主のラーナー夫妻は、彼の部屋を明けて思わず驚嘆した。そこには宗教にまつわるオブジェやガラクタのほかにタイプライターで打たれて稚拙に装丁された本が7巻、紐でくくられた手書き原稿が8束、長いもので3メートル以上もある巻物状になった水彩画の挿絵、メモ類やスケッチや計算表などが山と積まれていたのだ。1万5千ページ以上に及ぶ叙事詩は「非現実の王国における、ヴィヴィアンガールズの物語、あるいは子供奴隷の反乱に起因するグランデコ対アンジェリニアン戦争と嵐の物語」と題されていた。通常なら廃棄されるところを、芸術家で優れた教育家でもあったネイサン・ラーナーはその価値をじゅうぶんに理解し、ダーガーの部屋を当時のまま保存した。"